何を言われるんだ。
落ち着かなかった。

親父から出た言葉は、

「たまには帰ってくるんだぞ」

その言葉に泣きそうになった。

あんなに反対していたのに…。
俺がここから出るのが親から見れば、とても心配なことだと思う。

なのにそれを耐えて、俺の将来のことを考えてくれたんだと思うと、感謝の気持ちしかない。


俺はいすから降り、親の前で土下座した。

「親父、母さん…。ありがと、俺のために…」