「なつかしー」

「うん」


「ここで、杉村くんと殴り合いになってたよね!」

「あれはお互い、真剣でさ、ちょー、痛かった」

「そうだったんだ~」

そんなに私のことを想ってくれてたんだ。
うれしい…。


私たちは、その他に校舎裏や草原に行った。


そして、最後に行った場所は、花火をした川だった。

「ここが俺たちの、始まりの場所だよな…」

「うん…」

「俺、告白してよかったって思う」

「うん…。私、すごく嬉しかった…」

「俺も…。こんな俺の彼女になってくれて、ありがとう」

「こちらこそ、ありがと」

私たちは、あのときの記憶を思い出しながら、川を眺めていた。