「何で開いてるの!」

「ここだけ鍵、壊れてんだ!」

「そうだったんだ~」

ゆうとが先に入って、私に手を差し出した。

その手を握ったとき、引っ張って中に入れてくれた。

まず、2年の教室に行った。

私の席は、前から4番目の窓側だった。

その隣が、ゆうと。

「手紙交換、してたよな~!」

「うん。それでさ、ゆのちゃんに呼び出されて~」

「あれは、大変だったな!」

「うん!あのときのゆうと、かっこよかったな~」

「それは、どうも…」

ゆうとは照れていた。