「座っていいわよ」

とても優しそうな人だ。
どこか、まりかに似ている。

「失礼します」

俺は、お言葉に甘えて、座った。

「外、寒かったでしょ~!
ココアしかないんだけど、大丈夫?」

「全然、大丈夫です」

ちょっとそわそわしていると、目の前にココアが出された。

「あなた、まりかの彼氏なの?」

「ゴホ、ゴホ…」

急な発言にむせた。

「あら、ごめんなさい!
そして、どうなの?」

「はい。彼氏です」

「あら、そうなの~!」