俺は早くに目が覚めた。

下に降りてみると、まだ親は起きていなかった。

軽く昼食をとり、準備をして出ることにした。

「ゆうと、どこ行くの?」

この声は、母だ。
準備するときの物音に目が覚めたらしい。

「別に、どこでもいいだろ。
ほっといてくれよ」

「そう。いってらっしゃい」

俺は、ドアノブに手をかけ、外に出た。