こんな、他愛もない話をするだけでも、嬉しい。

離れていても、繋がってるんだなって、感じられた。


そして放課後。
携帯が、小刻みに動いた。

見ると、ゆうとからの電話だった。

「もしもしー!」

『もしもし!俺がいなくなってから、何かされたか?』

ゆうとの声を聞くと、安心する。

「なにも起きてないよ!
ほんと、心配しすぎ!
そっちこそ、どうなの?」

『俺もなんもねーぞ!
安心しろよ!』

「うん。ゆうとの声が聞こえてる時点で、安心してるよ」