ゆうとが奈良へ行った次の日、私は学校に行くはずが、泣きすぎて、目が腫れていた。

とても、学校に行けるような目ではない。

お母さんが心配して、私の部屋の前に来た。

「まりか、起きてる?」

「うん…」

この事をお母さんには、言っていない。

「大丈夫?」

「風邪、ひいたみたい」

「病院、行く?」

「病院行くほどじゃないから、大丈夫…」