でも私は、泣いて見送りたくはない。
だから、無理してでも、笑顔で見送った。
電車見えなくなるまで…。

見えなくなった瞬間、我慢していた涙が、大粒になって止まらなくなった。

「ゆうと~!」

人目も気にせず、叫んだ。泣いた。

するとそこへ、制服姿のみきと村井くんが来た。

「み…き…」

「まりか…」

「みき…。ゆうと、行っちゃったよー…」

みきはなにも言わず、私を包み込んだ。

私はまたもや、大声で泣いてしまった。

とても、苦しかった。