ベンチで待っていると、ゆうとが乗る新幹線が来た。

「ゆうと…。向こうに行っても頑張ってね!
浮気、すんじゃないぞ!!」

「しねーよ!また、クリスマスで、会おう!」

「うん!待ってるから」

「じゃーな」

「じゃーね!」

涙を一生懸命こらえた。

ピー…

新幹線が出発する音だ。

どんどん新幹線は動き出した。

私は、笑顔で手を振った。

ゆうとも笑顔で手を振っていた。

でも、お互い、絶対に辛いはず…。