借り物競争の書いてあったこと。
それは、

《自分の大切な人》

すかさずまりかを連れて走った。

案の定、まりかは聞いてきた。

こんな恥ずかしいこと言えるわけねーだろ!

だから、秘密と言って、最後まで言わなかった。


そして今度はまりかの出るリレー。

最初は一位で、誰にも抜かされずに走っていた。

とうとうまりかにバトンが渡り、頑張って走っていた。

よりによって、まりかの相手は足の速いやつ。

まりかは、抜かされそうだったから、大きい声で応援をした。

届くはず、ねーよな…。

諦めかけていたとき、まりかは、どんどんと差を開き始めた。