「私は、その子よりも想い続けた。
なのに、なんで、私じゃなくてその子なのよ!」

くみさんは、泣いて言った。

ゆうとは、謝ることしかしなかった。

「もぅ、ゆうとなんて、嫌い!」

くみさんは、立ち去った。


「ほんとに、これでいいの?
後悔、してない?」

「うん、大丈夫。俺は、まりかがいたら、それでいいから」

「ありがと…。うれしい…」

でも、よく考えたら、あの子はこれから、どうなっちゃうんだろ…。

でも、ゆうとがこれでいいって言うなら、いいやって思った自分がいた。