いつも通り正門に歩いていくと、やっぱり、私たちのところへ歩いてきた。

すると、聞きたくない言葉を言った。

「私、ゆうとのことが好き!」

「は?」

私は、力が抜けそうだった。
くみさんを選んだらどうしよって思っちゃう…。
なんで、私の前で言ったの?

「幼馴染みだったときから。
この子と付き合ってるのは、知ってる。
でも、私の方がこの子よりも釣り合う!
だから……」

その子の言う通りだった。
私よりもくみさんの方が美男美女カップルになれる。

てっきり、くみさんを取ると思った。

すると、

「ごめん。おれ、くみのこと幼馴染みとしか思えない。
俺は、まりかのことを一生守るって、決めたから…」

私の目には涙が…。