これは、その日だけでなかった。

くみさんは、毎日学校に来るようになった。

そのたびに、ゆうとはくみさんと帰るようになった。

「…か、まりか!まりかってば!」

「えっ、あ、ごめん。
何か言った?」

「まりか、最近、様子おかしいよ?
何があったの?全部話して」

「あのさ…」

私は、言われた通り、全部話した。

「そんなことが…。だから、最近、一緒に帰らないんだ…」

「もしかしたら、あの子に取られちゃうかも…」

私の目にじわじわと涙が溢れてきた。