先生と出逢えたキセキ

「誰に撮ってもらおかなー?」

大北先生が辺りを見渡した。
すると、清掃係りのおじさんが居た。

「あ!あの人に頼も!
あの人やったら上手く撮れるかも!」

先生は清掃係りのおじさんの
もとへ駆け寄った。

「すいません、写真撮って
もらってもいいですか?」

おじさんは少しビックリしたような目で見た。そりゃそうだろう、明らかに成人しきった男と
制服を着た女のコンビなのだから。

「いいですよー」

おじさんは手に持っていた
掃除用具を地面に置いた。

先生は黙って私の前に手を差し出してきた。
使い捨てカメラを貸せ。ということだろう。
私は先生の手に使い捨てカメラを置いた。
先生はおじさんに
使い捨てカメラを渡した。

そして写真を撮り、解散した。