思って、思って、思い続けて…

4.ラッキー7



『…………………………。』


「よぉ。」




ぶつけた鼻に手を当てながら、目の前に立っている男子生徒を見て固まる。



私の前にいるのは五木 夕くん……………





なぜ私が五木くんの前で固まっているのかというと、事の始まりは数分前。





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『はい、でたー。また迷っちゃったよ。』




今はお昼休み。
私は一階にある購買にパンを買いに行く途中で迷ってしまっていた。
何時もはお弁当だけど、今日だけは寝坊してしまって作れなかったから………



こうして迷ってまで購買を目指しているのである。




ちなみに校舎内で迷った回数は今までで計6回。

今回を合わせると7回めだ。

あ、ラッキー7じゃん。
やた、良いことあるかも………



とか思いながらも迷ってしまっている時点でいいことがあるわけ無い。



『いい加減道覚えてても良いと思うんだけどな。一人で迷いすぎでしょ。』



トボトボ歩きながら窓を見ると、ここは3階みたいだ。
私の教室が2階にあるから、いつの間にか上に来てしまっていたようで…………


『いつ階段上がったかも覚えてない。』



多分迷うのはこのせいだ(泣)
意識が購買にたどり着く方に行っていて、道を覚えるほどの余裕がなくなってしまっているようだった。




グゥゥゥゥ





自分の抜け加減に悲しみを覚えながらも、お腹は正直で………



せめて各階にある自動販売機でなにか飲み物を買おう、と私は駆け出した。







ドンッ





『ぶっ!』



駆け出した途端に目の前の曲がり角で人とぶつかった、私はぶつかった拍子に鼻をぶつけてしまったみたいで…………




「おっと…。ごめ………………あ。」



『いたっ……(泣)いや、こっちこそごめんね、前をよくみてなく…………へ?』




前を向くと、そこには入学式の時にぶつかった……………

五木 夕くんがいた。







『…………………………………。』



「よぉ。」




五木くんが私に話しかける中………


ふと、ラッキー7の御利益だと思った。






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