思って、思って、思い続けて…

7.友達





「じゃ、俺先に行くな。」



靴箱につくと、五木くんが私に言った。





『うん!またねっ!』




靴箱から上履きを取り出しながら、五木くんに言った。






「おはよー!五木くんっ!今日はいつもより早いねっ。」

「五木くん教室まで一緒にいこっ。」

「あ、五木くん私も一緒にいっていいかな?」





階段の近くから五木くんに話しかける女の子達の声がする。


私と五木くんは、いつも靴箱で別れる。
それは学校に着くなり五木くんが取り巻きにかこまれるから。



私が教室まで一緒に行くと大変な事になると思って私から提案した。


付き合っているならまだしも、取り巻きの人達から何か言われたら五木くんに迷惑かかるだろうし。







それにしても、相変わらずのモテようですね…





五木くんは沢山の女子に囲まれてても、何も言わないし無表情。

それがまた女子の間で"クールで格好いい!"とインプットされて、ますますモテるようになった。




内心複雑だけど、

五木くんは、

他の人は見せない子どもみたいな笑顔や、表情を私には見せてくれる。

一緒にいる時も、取り巻きに囲まれている時とは違い、ちゃんと目を見て話してくれる。

それが、私には少し嬉しかった。








「ねぇ!五木くん………。」





『…………………………。』





でも、私と五木くんの教室は隣だから、必然的に先に行った五木くんが前にいるわけで。

取り巻きに囲まれている五木くんの姿が嫌でも目に入る。しかも、目の前に群がる女の子達は可愛い子や綺麗な子ばかり………


確かに、五木くんが私だけに他には見せない表情とかを見せてくれるのは嬉しい。






『……………………………。』







けど、その姿を見るたびに何故が心が痛かった………







『はぁ、早く教室いこ………。』







私はそう呟いて教室に向かった………









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