あー寒い。
なんなのほんと。ありえん。
女の子なんですけど。

そんなことを思ってる私に対して遊太は申し訳なさそうな顔ひとつしない。

すると、
遊太「もう高校生だな。部活楽しみだわー。」

もう部活の話かよ。
ほんと部活バカだわ。

私「バレー続けるの?」

遊太「おう。」

やっぱそうなんだ。
しかも遊太の行く高校はバレーで有名な学校だ。
有名人になっちゃったりして…。
な~んてね。

遊太「おま…じゃない、遥希は?」

私「全然決めてない~。バイトと彼氏で忙しくなるかも♡」
と、理想であり冗談を言うと…

遊太「は~?ないわ~。バイトはまだしも、彼氏はないわ~。できるわけないだろ。」

私「は~?わかんないじゃん。ていうか、絶対つくってやるし!」

遊太「絶対ないわ~。」

まったく応援しようともしてくれないし、なめやがってむかつくわあ。
覚えとけ。ぎゃふんと言わせてやる。


それからもこんなような言い合いが続いた。

それにしても、こんな寒い夜に歩いて駅行くなんてバカみたいと改めて思う。

そんなことを思ってると、自転車がおいてある駅に着いた。

遊太「着いた~。意外と遠かったわあ。」

私「意外とじゃねえよ!こんな田舎の一駅分なんか遠いに決まってんだろ!」

遊太「ごめんって。家まで送ってくから。」

私「えっ…、あ、当たり前だろ!」

送ってくれると聞いて少し戸惑った。


家まで送ってもらってる途中に遊太が言った。

遊太「次いつ遊べるんだろうな。部活忙しくなるし、みんなバラバラの学校だし。」

それを聞いて少し心が寂しくなった。

私「いつだろう。みんなまた暇になるころは3年後かな。」

遊太「じゃあ、3年後にまた4人でどっか行こうな。」

私「うん!」

私達は約束をした。




しかし、そのときの私はその約束を簡単に守れるものだと思っていた。