だい、き…



ドサッ



大毅が隣に座った。

「今更…うざいよ」

「…そんなん、知ってるよ」

さっきまで、星みたいに遠かったのに…

隣で同じものを見てる。

夢のようで夢やなかった。

「…あの日、行けんなってごめんな」



…ギュッ



大毅は、私の左手を握った。

「…うっ…うゔっ…」

スゥーッっと涙が溢れた。

ただ、隣で大毅が手を握ってくれとる。

それだけで、嬉しくて…。

ちゃんと全部伝えたくて…。

「なぁ?…返事、今聞いてもええか?」

何千万個の星空が映し出された時、大毅が私の方を向いた。

暗くてよく見えかったけど、そこに大毅がおることはよく分かった。

「うん。私、大毅が…好き!大好きに決まってるやんっ…っっ」

泣きながら私がそう言うと、「分かっとったよ」笑いながら大毅はそう言った。

初めて大毅を好きになった。

「俺もなべちゃんが大好きやで」

握りしめた手をギュッと強く握った。

「次はほんまの星空、2人で観よな?」

「遅刻したら前歯抜くで」

「え!?それは勘弁してやー…」

人生で初めての彼氏。

ジャニーズだけど、それ以前に男性として大毅が大好きやった。

「…ジャニヲタなくせに」

「結構な頻度で会えるやん、笑」

「なぁ?なべちゃん。俺の彼女、ジャニヲタなんやな?笑」