高校二年の夏の終わり。 蝉の声が小さくなってきた頃。 私は二階の教室の窓から、 大好物のプリンを落とした。 そしてその下には、不運にも私のプリンを頭から被った人が…。 「ヤッバ…‼︎」 急いで下に降りると、プリンを頭に被ったのは男の人で、しかもみんなに笑われていた。 絶対めちゃくちゃ怒ってる……。 「ごめんなさいっ!」 けど彼は、いいよって笑って許してくれた。 「プリン、好きなの?」 優しい声…。 「はい…、好きです。」 ーーそして私はアイツに《恋》をした。 ❥» ➸