_______ to Moon
「えっ?合コン?」
ある日の昼休み咲ちゃんからとんでもない申し出があった。
「そう!数が2人足りないんだって!月子と私で行けば!ほら!」
ほらって…咲さん…
「ええええ……」
「いいじゃんか!相手はうちの大学の先輩方だし!最高!」
「ええええええええええ…」
同じ大学なら尚更だ。
何度構内で歌ったことやら……
普通に顔が知れてても可笑しくない。
「月子〜〜!お願い!私が付いてるから〜〜!」
…………咲ちゃんには恩があるしな…
ううう…しょうがない!!
「……わかった…」
咲ちゃんの顔が明るくなる。
「本当!?さっすが月子!」
物凄い勢いで喜ぶ咲ちゃんの隣で落胆する私。
「……これで月子も少しは…」
「…?なに咲ちゃん?」
「いやいや!なんでもないないない!」