約束の日。
私たちは3人で海斗さんの家に来ていた。
ピンポーン_____
教えてもらった部屋番号のインターホンを押すと、大地さんが出てきた。
「やあやあ!3人とも!いらっしゃーい!」
「お、おお邪魔します!」
大地さんが出てくると思わなくて少し驚いた私は声が裏返ってしまった。
「お招きありがとうございます!」
「お邪魔…します……」
部屋に入ると、海斗さんの姿は無く、
嶋さんがいた。
「やっほー!3人ともこの間ぶり!」
「私はこの間って感じがしません」
咲ちゃんは嶋さんが発言してから秒速で返事をした。
「そりゃ毎日連絡してりゃね」
「嶋さんが一方的にしてるだけです」
「でも返事してくれるじゃん」
「うん、とかはい、を返事っていいますか!?」
顔を合わせて1分も経たないのに言い争いが始まった。
嶋さん楽しそうだけどね……
「こうやって見てると付き合ってるみたいだよね」
「案外いいコンビかもよ」
私と莉子ちゃんはニコニコしながら2人を見守った。