_____ to Moon


「そっかー!やっぱ海斗さんと仲良くなったかー!」

今日はいつもの2人と夕食を食べに来ていた。

まあ、先日の合コン(?)の反省会という題目だ。


「うん!海斗さん、割と気さくで優しいし面白いの!音楽の趣味も合うし!」


海斗さんに送って行ってもらったあの日、好きなアーティストが同じだったことからLINEをするくらい仲良くなっていた。


「よしよし!月子は順調だね〜!咲は?」

「私は嶋さんから毎日連絡くるんだけど」

「咲も順調だね〜!」

「どこが!!!私困ってるんだけど!」

「まあまあ、咲ちゃん、嶋さんも良い人そうじゃんか!」

「チャラいのはダメです」

「月子、一緒に嶋さん応援してあげようね」

「りーこー!!」


相変わらずお酒に弱い咲ちゃんはいつまでも嶋さんの悪口を言い続けた…、



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すっかり潰れてしまった咲ちゃんはすやすやと寝ていた。

莉子ちゃんはそんな咲ちゃんを介抱していた。


「そういえば月子、海斗さんとどういう経緯で仲良くなったの?」


「うーんとね…合コンの帰りに…公園寄って………あ!そうだ!ねえ聞い___ 」

♩〜〜


聞き慣れた着信音。
鳴ったのは私の携帯だった。


「なになに?海斗さん?」

「うん、海斗さん。でもこんな時間に連絡なんて珍しいな」

「いーから早く出ちゃえ!」


時刻はもうすぐ日付が変わる頃だった。