_____ to Moon



声と気配はうまく消してたと思う。


あの時の小さな公園は誰かがいた。


……こんな時間に誰だろう。

目を凝らして見ると、どことなく海斗さんに似ていた。



そんなまさか……



去るのをじっと待っていた、その時だった。

「〜〜…♩」



遠くから聞こえてきたのは、優しい声。
どこか懐かしくて暖かい音だった。

「………」



なんか…落ち着くなあ……


静かな夜に染みるような、温もりを感じた。




ああ、やばい…眠くなってきた……





その声に包まれながらそっと目を閉じた____