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「へぇ!高校生から歌ってるの!」
酔いもいい感じに回り始めた頃、話題は私に向けられた。
「そうなんですよ!この子昔っから歌上手くて、私と咲で誕生日にギターあげたらそっからはもう、うなぎ登りで!」
「う、うなぎ……」
「そっかそっかー!文化祭のあの曲も良かったぞー!」
「あ、ありがとうございます」
「でもねー作曲作詞苦手でねー!」
「そうそう!文化祭のあの曲も結局高校生のときのやつ完成させたんたんだもんね!」
ううう…咲&莉子によって秘密が暴かれていく……
「そうなの!?なんか意外だね」
「歌姫櫻木月子の裏話ってとこかな?」
大地先輩と嶋先輩は楽しそうに言った。
「いっそ誰かに頼むとかしてみればいいんだよ〜!」
「知らない人は嫌だもん…」
「周りであんまりいないもんねー」
「そうだね〜でも案外いるかもね〜!なー海斗ー!」
「……そうだな」
いないから困ってるんです!
と、心の中で毒づきながら苦笑いをした。

