初恋。

初めての恋が、やっと叶いました。

「玲音!おめでとうっ!!やっとかー!」

「ふふっ。私もう地獄行きでもええわー!」

「いやいや、死なんと待ち合わせはよ行き?」

マフラーに顔を埋めて門で私を待つ凌ちゃん。

か、髪変ちゃうかな?

…よしっ。



タッタッ…



「…おせーよ」

「えー?100点で会いたかったんやもん!」

「50点でもええから、はよ来い、笑」

もうー、乙女心の分からん人やなぁー。


そう思ってても…


ギュッ



手を握ってくる凌ちゃん。

ほら、たちまちご機嫌になる。

「…ふふっ///」

冷たい凌ちゃんの手。

何分待ってくれたんやろか?

そう考えるだけで、なんか嬉しなった。

「何?どした?」

「んー?なーんでもなーい!」

「はー?なんなん、キモいやつやなー」

ほら、また凌ちゃんの照れ隠し。

耳まで真っ赤なの知ってるから、笑

「玲音。もう、離さへんからな?」

「うん!」

君が教えてくれた。

愛することも、悲しむことも。

「凌ちゃん。あの時は、ごめんね?」

「あぁ?…もうええで」

私の最低な嘘。

「今隣におるんは、嘘ちゃうやろ?」

「さぁ?…どうやろ?」

「はー?」

「ははっ。嘘やで!凌ちゃん?」

「なんやねん?」

「大好きだよ!!」

ずーっと大好きだよ!凌ちゃん。

「…俺もや///」




ーおわりー