嘘つきラブレター

ザワザワ…



「うー…どないしよ?これじゃぁ、間に合わへん…」

着付けに時間がかかってしまって、待ち合わせの時間に間に合いそうになった。

「うー…」

「あれ、山下やん!」

神社のそばにある信号前で、自転車に乗った西畑くんに会った。

「え?あ、送ってこか?」



シャーッ…



「もっとスピード出して!」

「デブのせてるんやから重いんやって!」

はぁ!?なんだと!?

体重私の方が軽いわ!!



キキーッ



「あ、ありがと!!助かったよ!」

「はぁー…疲れたわ」

神社の前で降ろしてもらって、階段を駆け上がろうとした時。

「山下!!」



カツッ…



振り返り、西畑くんを見た。

「何ー?」

「お前、前髪気にするほど変じゃないで!似合ってるんやから自信持ちや?」

え!?

西畑くんが褒めてくれた!!

普段褒めてくれへんから嬉しーな!!

「西畑くん…。ありがと〜♪」

「おう!頑張れよ!」



カツカツ…



…あっ。

神社に入ってすぐのところに、空くんがおった。

「あ、来た、来た」

「え?あれ?空くんだけ?沙良とかと、ここにこの時間…」

「あぁ、何か一緒に回れって。あいつが」

空くんが指差した先には、沙良たちがおった。

「玲音!ファ・イ・ト♪」

…気遣ってくれたんかな?

「そっか!ほな、行こか?」

「お、おう…」

「あ。空くん、甚平なんやな?なんか新鮮、笑」

「似合っとる??」

「うん!バッチリだよ!」

「玲音も似合っとるで?…前髪、笑」

「あ…ははっ///」



ササッ



恥ずかしくなって、思わず前髪を手で隠した。

「花火20時からやから…あと2時間か。屋台見て回ろうか?何か食べたいもんとかある?」

「たこ焼き食べたい!」

「奇遇。俺も食べたいと思ってたとこ、笑。買ってくるから、そこで待っとって?」

「あ、ありがとう!分かったー!」