…何で?

何で二人にさしたんや空くん!?(泣)

「……」

私は下を向いたまま、ただ2人が帰ってくるんを待つつもりやった。

「…昨日、」

え?

すると、凌ちゃんが突然、話しだした。

「昨日、お前何言おうとしたん?」

私と目線を合わさず、凌ちゃんは私に聞いた。

「…た、大したことちゃうから…」

「嘘つけ。何か言いかけたやろ?」

…何で凌ちゃんには、すぐに見透かされるんやろ?

「手紙が何だよ?」

ハッ。

私そこまで言うたんやっけ??

「…あの手紙、冗談で書いた割には気合い入ってたよな?」

「……」

「あんな?…あれ、冗談ちゃう、よ…?」

「…冗談で、告白なんか出来ん…も、ん…」

ファミレスで、好きな人の前。

だけど、そんなん関係なく涙が溢れた。

「…ご、ごめん…」

「…店出るぞ」

……へ?

グイッ

「え、ちょっ…凌ちゃん!?」

凌ちゃんは私の手を引いて、ファミレスをあとにした。