「セクションっていってもオブリガートテナーとユーフォだけだから四人だよね。
あんまりセクション感ないね!」
「たしかにせめて3パートくらいいたらセクションってかんじですね」
「そうそう!」
セクションの教室に着くともうユーフォニアムの二人が揃っていた
「お待たせしました」
「じゃあはじめようか!」
「あのさここのメロディーの四分音符ってどんなイメージで吹いてる?」
「えっと、私は……」
そうして四人での練習が始まったのはいいんだけど
「はあ…。なんでこんなに音程合わないの?
日和ちゃんが一番合ってるから二人日和ちゃんが吹いてそれにあとから入ってこの音合わせて。」
なんか山口先輩がちょっと怖いです
対象が私ではないんだけど
このセクションでは流れで副部長でしっかり者の山口先輩が仕切ることになったみたい
「じゃあ次合わせるまでにその音の音程は合わせといて!
よし、時間だし終わろうか?」
「「ありがとうございました」」
先輩が少しイライラしはじめてきて、私と同期のユーフォの1年生がちょっと顔が強ばりはじめたところでセクションの時間が終わった
ちょっとホッとするよね、流石に
そのあとパートの教室に帰る途中の先輩は至って普通でさっきのイライラしたかんじも感じられなかったことにはびっくりした
切り替え早っ
