受け入れたいのに受け入れられない
好きになりたいのになれない
そしてそんな自分を許せない
そして、昨日それがオーディションの結果発表によりますます明確に浮き出てきてしまった
「こんなの嫌だ…嫌だよ。
私ってなんでこんなのなのかなあ!
変わりたいよ。こんな自分から変わりたいよ!!」
苦しい声が私の胸にも突き刺さる
私はこれまでこの子のそんな痛みに気づいていただろうか
「…ごめんね。美奈。
そんなに苦しんでたのに、近くにいたのに、何もできなかった。」
私がもう少し踏み込んでいたらこんなに追いつめられなかったんじゃないのか
「ごめっ…、こんなことっ…」
「でも!」
とっさに謝ろうとした、美奈を遮る
