「ん?」
「昨日のことなんだけどさ」
静かに話しはじめた美奈
「すごくショックだった。オーディションって決まった時から覚悟はしてたはずなのに。
先輩と一緒にコンクール出たかったよ。
でも、それだけじゃないの。
千夏の名前が呼ばれたとき、なんで私じゃなくて千夏なの?って思っちゃった。
最低だよね。」
少しずつ美奈の目が潤んでいく
「それで昨日そう思ったことに気づいてすごくすごくショックで
家で考えてたんだけどね、私…
私、千夏のことまだ心から受け入れられてない。
千夏が来て本当に良かったとか、大好きだとかまだ思ったことなかった。
酷いよね
もう、やだ…。
自分が嫌だよ…。」
ポロポロと溢れだした涙
それは彼女の葛藤を表しているようだった
