「…どうなるだろね。ね?日和。…日和?聞いてる?」
…はっ!
ワープしてた…だと!?
「聞いてませんでした。すいません。」
楽器庫につき楽器を片付け、今度は荷物を置いている音楽室へ向かう
「コンクール!人数50人超えてるからオーディションでしょ?3人とも出られるかなって!」
「あー、そっか。オーディション。う~ん。先輩は受かるだろうからアルトもテナーも一人ずつ埋まるとして…
私たちが問題か。」
ふたりがなんの話をしていたかというと吹奏楽部の大きな本番!
全日本吹奏楽コンクール
年に一度しかない大会なんだ
運動部とかだとだいたい年に何回か大きな大会があるでしょう?
で、試合に負けたら
「次の大会頑張ろう」
って言える
漫画とかでも言ってるし
でも吹奏楽部にはコンクールは基本的にこれしかないの
だから次が1年後になるから「次頑張ろう」なんて下の学年しか言えない
どこの学校でも多い人で3回、少ない人だと0回という数しか出られない
少ない自分にとって大切な、誰にとっても重要な大会。
それが吹奏楽コンクール
