「はぁ〜…」
里菜は一人でため息をついている。
歩きながらため息をつき、
そして、斜め下を向いている。
傍から見れば、負のオーラ満載だ。
そんな、負の里菜に声をかけた人がいた。
「どうしたの…?」
里菜の母親だ。
「あっ、ママ!」
里菜は顔を、上げた。
いつの間にか、校門まで歩いてきた里菜は、母に事情を話した。
「そっか〜…
 じゃあ、買いに行こっか!!」
母親の、いきなり言われた言葉に、里菜は
びっくりしつつも、返事を返した。
「いいの?!」
母は、笑顔でうなずいた。
「えぇ。また、困った事があったら、
 言うのよ??」
母は、里菜に言った。
「うん!ありがと。ママ。」