『李斗ー?ご飯だよー?』






『おー、今行くー。』






階段を下りると、既にママがご飯の準備を終えていた。





『美味しそ。』





『奏、今日は大丈夫だったの?』





『うん!李斗がいたから大丈夫だった!』





『昔から李斗くんのこと大好きよねー。』





『李斗は大事な幼なじみだもん。当たり前だよ。』






優しくて、いつもそばにいてくれて。
そんな李斗が誰よりも大事だよ。





『奏は高校生でも好きな人できなそうねー。』





『?どうして?』





『李斗くんのガードがついてるからよ。』





『へ?』





『うわ、うまそ!』





そう言って李斗が私の頭に手を置いてきた。
小さい頃はほぼ同じだった身長も、今では15cmも違う。






『李斗ガードってなに?』





『奏は知らなくていいの。さ、食おうぜ。』





『うん!』





私は自分の席に座り、ご飯を食べた。