『席はー、あ、俺窓側一番前。』







私も自分の席を確認する。
この学校の席は出席番号ではなく、担任のランダムで決められている。






『…窓際一番後ろ。』






『良かったじゃん。』







李斗は自分の席につくと、すぐにうつ伏せになって寝た。
私は、仕方なく自分の席に行き、静かに座った。








『…あのー、日向さん?』






『…へ?』






『日向さん?』






『え、あ、うん。』






『よかったー、隣だ。話してみたかったんだ。』





そう言って隣の席に座ってにこにこしてる男の子。

男の子とは思えないような綺麗な肌に、綺麗な顔立ち。

ちょっと白みがかった金髪。
だけど、チャラチャラしてはなくて。







『…誰、ですか?』






『西野渚!よろしくね?日向さん。』






この人が隣の席なのか。
ふわふわした人だなー。


それが私が西野くんに最初に持った第一印象だった。