もう無理



「でさー……」

「おい」

「それでねー……」

「おい」

「何?話してるの、邪魔」

さっきから菜々との会話を邪魔する
智也の声に反応する。

多分、あの後私の席の隣に来たのだろう。
不機嫌なままの智也が私の席の隣で
立っている。

「昨日の、どういうことだよ」

ここで、それを聞く?
智也の神経を疑いながら

「そのまんまの意味」

と、答える。