見なれた天井をじっと見つめ、書き下ろしの小説のことを考える。

「等身大の恋愛か…」

この間までは書き下ろしだって喜んでいたけれど、それどころの問題ではなくなってしまった。

何だかとんでもない話を軽い気持ちで引き受けてしまったような気がする。

「あっ、今日の更新をしてないや」

ベッドから起きあがると、すぐにパソコンを起動させた。

その間に大きく深呼吸をすると、椅子に腰を下ろした。

「さて、集中しますか」

次の打ち合わせまでまだ時間がある。

それまでに等身大の恋愛と言うものを考えて、関口女史に採用してもらわなければ。