こじらせ女子の恋愛事情

店を出ると、関口女史を駅まで送った。

「今日はお忙しい中、ありがとうございました」

頭を下げた私に、
「私の方こそありがとうございました」

関口女史も頭を下げた。

「さっきも言いましたけど、そんなに難しく考えなくてもいいですよ?

本当に等身大でいいですからね」

「はあ、そうですか…」

その等身大と言う意味がわからなくて困っている。

「先生の書き下ろし新作、私も読者としてとても楽しみにしていますからね!」

バシンと、関口女史が私の背中をたたいた。

「アイタタタ…」

熱燗を5本も飲んだと言うこともあり、彼女の酔いはかなりひどい。