「ええ、2週間でですよ。

発売日は5月ですから、そろそろ尻に火をつけないと間にあいませんよ?」

関口女史はキラリと目を光らせた。

うわーっ、何と言うドS鬼畜ぶりを発揮させているんだ…。

って言うか、鬼ちゃんですか…。

あなたの頭から2本の角が見えたのは、私の気のせいだと信じたいです。

「書きあげたらそれをメールで編集部の方に送ってください。

こちらの方でチェックをしましたら、1週間以内に浜崎さんに送り返します。

送り返した原稿をまた浜崎さんが1週間以内にチェックをしまして…」

「わわっ、待ってください待ってください!」

手帳を見ながらスラスラとスケジュールを読みあげる関口女史に、私はスマートフォンを片手に話を聞くのがやっとである。