こじらせ女子の恋愛事情

チッと、舌打ちをしたくなった。

そのしつこさ、仕事の方で活かしてくれる?

ここで活かされても大迷惑なんですけど。

「――私の視界に入ってる時点で、もう気にいらないんですけど」

そう言った私に、松坂くんの目が驚いたと言うように見開かれた。

彼が怯んだすきに私はその場から立ち去ろうとした。

けど、
「――どうして本当のことを話してくれないんですか?」

松坂くんに腕をつかまれた。

「何が言いたいのよ」

つかまれたその腕を振り払おうとするけれど、力が強くてかなわなかった。

「俺、浜崎さんのことが知りたいから…。

浜崎さんとゆっくりと話がしたいから、海に連れてきたのに…」

そう言った松坂くんに、私は思わず視線を向けた。