そう、そんなわけない方がよかった。


もし夢ならどんなにいいか!


なんで私はこの人と一緒に帰ってるんだ…


「なに?見とれてる?」


「…自意識過剰。」


ボソッと呟いたはずなのに、戸村さんには聞こえていたようで…


「あ?だれが自意識過剰だこら。」