屋上で1歩近づかれては1歩下がりを繰り返しているうちに、一周してしまった。 一度見た景色に戻ってくると、戸村さんはにこっと笑って足を止めた。 「じゃあ、勝負しよう。」 「勝負…?」 「そう。 俺の眼鏡を取る勝負。 佐久間が1分以内に眼鏡をとれなかったら俺の勝ちで付き合ってもらう。 佐久間が眼鏡を取れたら佐久間の勝ちできっぱり諦める。」