ばか、きらい。…すき。






だから私は、今のアキラくんは好きじゃない。




「ばか」




そう呟くけれど、きっとアキラくんには聞こえてないんだろう。




私はなんともないふりをして、アキラくんの横を通り過ぎる。





振り返ることもしない。




すれ違うときに挨拶もしない。






ただの隣人。他人。





そんな関係なのだ。