朝、家の前には青い水玉の傘が置いてあった。 「…アキラくんだ」 青い水玉の傘を拾って、ギュッと握りしめる。 「…直接わたせよ、ばか」 アキラくんは私をイライラさせる。 アキラくんは私を悲しくさせる。 アキラくんは私を嬉しくさせる。 「ばか」 そう、何度も何度も呟いた。