先生の手紙を読み終わり、わたしはすぐに職員室に駆けつけた。 「竹内先生!」 息切れしながら竹内先生のところに走って行く。 「ど、どうした?」 「あの…、山崎先生の実家って、何処ですか?」 「あー。たしか隣町の海岸に面した…」 「ありがとうございます!!」 そう言い残し、わたしはまた走った。 隣町まで行くバスになんとか間に合い、ほっと息をつく。 先生。 お願い、何処にも行かないで。