小学校の校舎を通り過ぎながら、わたしはそんなことを思い出していた。 3年間通った中学の校舎に入り、わたしが向かった場所は、英語科教科室だった。 コンコンと、わたしはあの頃と同じようにドアをノックした。 「………」 しかし、誰も出てくることはなかった。 春休みだし、どこかに出かけてしまったんだろうか。 わたしはそう思い、元来た道を引き返そうとした。 その時だった。 「野中さん」