携帯
ファンタジー
完
0
けばけば/著
- 作品番号
- 1267288
- 最終更新
- 2015/10/21
- 総文字数
- 1
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
「はい、もしもし。」
「aさん!aさんの携帯よね。」
「はい・・・・・。」
「私よ!」「はぁ・・・・・」
男は頭の中で電話の声の主の顔を探した。「b・・・・・」と、男はつぶやき、電話の主に話しかけた。
「あぁ・・・・・b・・・・・元気だったかい。声が聞けて嬉しいよ。」「えぇ、元気よ。待ち合わせしない?駅前に13時。どう?遅めのランチでもして、近況報告でもしましょうよ。」「あぁ・・・・・じゃあまた。」
電話を切るやいなや、aは急いでベッドルームに向かい、何かを探し始めた。そして、ぐしゃぐしゃになった名刺をてにした。皺を伸ばし、その電話番号にかけた。
「はい、もしもし。」
「どういうことなんだ。」
「はい、どのようなご要件でしょう。」
「ふざけるな。」
「落ち着いて下さい。」
「これが、落ち着いていられるか。」
「どうか、なさいましたか。」
「死んだ・・・・・。死んだ妻から電話がかかってきたんだぞ。」
「そうですか。それは良かった。」
「頭がおかしくなりそうだ。」
「良かったではないですか。」
「なんだと!」
「名刺が手元にありますでしょうか。」
男はもう一度、名刺に目をやった。
『私はいつも、あなたと共に。ピース相談所』
「私、ピース相談所の矢崎と申します。」
男はいきなり話し始めた。
「心の欠けた部分を埋めるのが私達の役目です。あなたの心は欠けていますね。」電話の男、¨矢崎¨は淡々と話し始めた。
「aさん!aさんの携帯よね。」
「はい・・・・・。」
「私よ!」「はぁ・・・・・」
男は頭の中で電話の声の主の顔を探した。「b・・・・・」と、男はつぶやき、電話の主に話しかけた。
「あぁ・・・・・b・・・・・元気だったかい。声が聞けて嬉しいよ。」「えぇ、元気よ。待ち合わせしない?駅前に13時。どう?遅めのランチでもして、近況報告でもしましょうよ。」「あぁ・・・・・じゃあまた。」
電話を切るやいなや、aは急いでベッドルームに向かい、何かを探し始めた。そして、ぐしゃぐしゃになった名刺をてにした。皺を伸ばし、その電話番号にかけた。
「はい、もしもし。」
「どういうことなんだ。」
「はい、どのようなご要件でしょう。」
「ふざけるな。」
「落ち着いて下さい。」
「これが、落ち着いていられるか。」
「どうか、なさいましたか。」
「死んだ・・・・・。死んだ妻から電話がかかってきたんだぞ。」
「そうですか。それは良かった。」
「頭がおかしくなりそうだ。」
「良かったではないですか。」
「なんだと!」
「名刺が手元にありますでしょうか。」
男はもう一度、名刺に目をやった。
『私はいつも、あなたと共に。ピース相談所』
「私、ピース相談所の矢崎と申します。」
男はいきなり話し始めた。
「心の欠けた部分を埋めるのが私達の役目です。あなたの心は欠けていますね。」電話の男、¨矢崎¨は淡々と話し始めた。
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