「何か、食べたいもの、ありますか?」
そう聞くと、恭兄さまは、気恥ずかしそうに言った。
「白味噌のお雑煮。すぐきと、鯛茶漬けが食べたい。」
私は、スーパーの中だけど、むしょうに恭兄さまを抱きしめたくなった。
東京生まれ東京育ちなのに、中身と嗜好はバリバリ京都というか。
「道喜さんの花びら餅も食べたい。」
まだ言うか(笑)
でも、5つも年上の恭兄さまを、私はかわいいと思ってしまった。
……う~ん……母性?
「すぐきはあるかもしれませんけど、道喜さんは私では無理です。一緒に京都に来ますか?」
恭兄さまは、返事に詰まって困っていた。
「他のお店じゃあかんのですか?」
そう聞くと、恭兄さまはそっぽを向いた。
「他のものは要らない。道喜さん以外は、僕の花びら餅じゃない。」
……わっがまま~!
恭兄さまって、こういう人やったイメージないんやけど。
私はため息をついた。
「そんなに美味しいんですか?私、一度も食べたことないんで、わからへんけど……」
恭兄さまは、頬を紅潮させて頷いた。
「あれは、お菓子じゃなくて、お雑煮なんだよ。絶対由未ちゃんも気に入るよ!」
……ほんまに、好きなものに対しては熱いなあ、恭兄さま。
「ふうん?ほな、今日のところは白味噌のお雑煮で代用してくださいね。お味噌は石野でいいですか?」
私はそう言いながら、白味噌を何種類か見せた。
恭兄さまは、あからさまにしょんぼりしてたけど、それがまた可愛く感じた。
帰宅すると、早速私はお料理に取りかかった。
お台所のお鍋や包丁は、全て有次さん。
……これだけ何もかも揃ってるのに、使ってないとは、もったいない!
床暖房で快適なお台所で、ご飯を炊き、おだしを取った。
セルジュん家(ち)で、マサコさんに教えていただいた通り、丁寧に作ったので、まあ、美味しくできた、と思う。
鯛は、胡麻だれで和えてから、炊きたてご飯に並べ、極上の一番だしを冷めないようにポットに入れた。
白味噌のお雑煮は、京都の代表的なものをと思ったが、残念ながら頭芋がなかったので、海老芋を大きめに切って、金時人参と丸餅を柔らかく炊き、三つ葉と柚子を添えた。
……恭兄さまのお宅には柚子の木が2本もあった!……全部放置してるらしい!……ああ、収穫したい!
これだけあれば、毎日毎日、柚子風呂し放題だし、柚子大根や柚子茶や……うっとり。
恭兄さまは、私がお料理してる間も、手持ち無沙汰でウロウロしてらした。
手を切らないか、心配だったらしい。
まあ確かに、ずっと実家暮らしのままなら、お料理をする機会もなかっただろうし危うかったかもしれないけど。
そう聞くと、恭兄さまは、気恥ずかしそうに言った。
「白味噌のお雑煮。すぐきと、鯛茶漬けが食べたい。」
私は、スーパーの中だけど、むしょうに恭兄さまを抱きしめたくなった。
東京生まれ東京育ちなのに、中身と嗜好はバリバリ京都というか。
「道喜さんの花びら餅も食べたい。」
まだ言うか(笑)
でも、5つも年上の恭兄さまを、私はかわいいと思ってしまった。
……う~ん……母性?
「すぐきはあるかもしれませんけど、道喜さんは私では無理です。一緒に京都に来ますか?」
恭兄さまは、返事に詰まって困っていた。
「他のお店じゃあかんのですか?」
そう聞くと、恭兄さまはそっぽを向いた。
「他のものは要らない。道喜さん以外は、僕の花びら餅じゃない。」
……わっがまま~!
恭兄さまって、こういう人やったイメージないんやけど。
私はため息をついた。
「そんなに美味しいんですか?私、一度も食べたことないんで、わからへんけど……」
恭兄さまは、頬を紅潮させて頷いた。
「あれは、お菓子じゃなくて、お雑煮なんだよ。絶対由未ちゃんも気に入るよ!」
……ほんまに、好きなものに対しては熱いなあ、恭兄さま。
「ふうん?ほな、今日のところは白味噌のお雑煮で代用してくださいね。お味噌は石野でいいですか?」
私はそう言いながら、白味噌を何種類か見せた。
恭兄さまは、あからさまにしょんぼりしてたけど、それがまた可愛く感じた。
帰宅すると、早速私はお料理に取りかかった。
お台所のお鍋や包丁は、全て有次さん。
……これだけ何もかも揃ってるのに、使ってないとは、もったいない!
床暖房で快適なお台所で、ご飯を炊き、おだしを取った。
セルジュん家(ち)で、マサコさんに教えていただいた通り、丁寧に作ったので、まあ、美味しくできた、と思う。
鯛は、胡麻だれで和えてから、炊きたてご飯に並べ、極上の一番だしを冷めないようにポットに入れた。
白味噌のお雑煮は、京都の代表的なものをと思ったが、残念ながら頭芋がなかったので、海老芋を大きめに切って、金時人参と丸餅を柔らかく炊き、三つ葉と柚子を添えた。
……恭兄さまのお宅には柚子の木が2本もあった!……全部放置してるらしい!……ああ、収穫したい!
これだけあれば、毎日毎日、柚子風呂し放題だし、柚子大根や柚子茶や……うっとり。
恭兄さまは、私がお料理してる間も、手持ち無沙汰でウロウロしてらした。
手を切らないか、心配だったらしい。
まあ確かに、ずっと実家暮らしのままなら、お料理をする機会もなかっただろうし危うかったかもしれないけど。



