さすがに息を吐き続けることはできなくて、水泳の息継ぎのように、何度もパクパクと空気を吸ったけど、その都度恭兄さまが
「吐いて。もっと、吐いて。」
と指示した。
苦しくて苦しくてたまらず、なかなか恭兄さまの言う通りに吐けず、もがいていると、恭兄さまが
「失礼!」
と短く言って、私の胸と背中に手を当てた。
「呼吸介助するから。なるべく長く吐いて!」
私がふーっと息を吐けるところまで吐いたところで、恭兄さまが両手に力を入れる。
肺を両側から押されて、おもしろいぐらいに私の口からさらに呼気が出た。
「もう一度!」
さっきより楽に長く息を吐き出すことができたが、再び胸と背中を圧迫されて、肺の底から呼気が出た。
「もう一度する?」
恭兄さまにそう尋ねられたけど、私は首を横に振った。
驚くほど、楽になっていた。
落ち着いた私をもう一度抱きしめてから、涙を拭いてくれる恭兄さま。
「……ごめん。由未ちゃんを苦しめるつもりはないのに。言ってくれるかい?不安なこと、心配なこと、つらいこと。全部、解決するから。」
恭兄さまの言葉は、いつも私を救ってくれる。
今まで苦しかった心も体も、すーっと軽くなるのを感じて、私はちょっと微笑んで見せた。
「ありがとう。」
でも恭兄さまは、そんな私に、デコピンした!
何で!?
驚いていると、恭兄さまが、大袈裟にため息をついた。
「由未ちゃん、我慢しなくていいから。お願いだから、僕に何でも打ち明けてほしい。ちゃんと表現しないから、身体に出たり、夜中に泣いたりするんだよ?僕の前で、イイ子でいる必要ないから。」
……て、言われても……。
本気でどうすればいいのかわからない。
「でも、今のかて、恭兄さまのおかげで、ほんまに楽になったからお礼言うたのに……」
しょんぼりする私の両頬を恭兄さまの両手が包み込む。
「何の解決にもなってないでしょ?その前に、由未ちゃんがどうして、息苦しくなったか、何を考えていたのか、それを伝えてくれなきゃ。」
……たぶん私は、性格が大雑把というか、すぐに悩みを忘れるほうなので、無意識に負の感情を飲み込んでしまってることが多いのだろう。
外面(そとづら)がいいとか、イイ子とか言われるのも、そういうことなのかな。
恭兄さまに言われて、はじめてそのことに気づいた。
くよくよしないのは長所だと思ってたけど……本当は消化できてなかったのか。
「……ものすごい我が儘とか、悪口とか、聞くに堪えないことを言っても、嫌いにならへん?」
上目遣いでそう尋ねると、恭兄さまが不敵に笑った。
「我が儘だろうが、悪口だろうが、恨み言だろうが、由未ちゃんの望みは全て叶えてあげたいって思ってるのに?……嫌いになる方法があるなら教えてほしいぐらいだよ。」
その言葉にジタバタと悶える私の唇を包む込むように、恭兄さまの唇が重なった。
「吐いて。もっと、吐いて。」
と指示した。
苦しくて苦しくてたまらず、なかなか恭兄さまの言う通りに吐けず、もがいていると、恭兄さまが
「失礼!」
と短く言って、私の胸と背中に手を当てた。
「呼吸介助するから。なるべく長く吐いて!」
私がふーっと息を吐けるところまで吐いたところで、恭兄さまが両手に力を入れる。
肺を両側から押されて、おもしろいぐらいに私の口からさらに呼気が出た。
「もう一度!」
さっきより楽に長く息を吐き出すことができたが、再び胸と背中を圧迫されて、肺の底から呼気が出た。
「もう一度する?」
恭兄さまにそう尋ねられたけど、私は首を横に振った。
驚くほど、楽になっていた。
落ち着いた私をもう一度抱きしめてから、涙を拭いてくれる恭兄さま。
「……ごめん。由未ちゃんを苦しめるつもりはないのに。言ってくれるかい?不安なこと、心配なこと、つらいこと。全部、解決するから。」
恭兄さまの言葉は、いつも私を救ってくれる。
今まで苦しかった心も体も、すーっと軽くなるのを感じて、私はちょっと微笑んで見せた。
「ありがとう。」
でも恭兄さまは、そんな私に、デコピンした!
何で!?
驚いていると、恭兄さまが、大袈裟にため息をついた。
「由未ちゃん、我慢しなくていいから。お願いだから、僕に何でも打ち明けてほしい。ちゃんと表現しないから、身体に出たり、夜中に泣いたりするんだよ?僕の前で、イイ子でいる必要ないから。」
……て、言われても……。
本気でどうすればいいのかわからない。
「でも、今のかて、恭兄さまのおかげで、ほんまに楽になったからお礼言うたのに……」
しょんぼりする私の両頬を恭兄さまの両手が包み込む。
「何の解決にもなってないでしょ?その前に、由未ちゃんがどうして、息苦しくなったか、何を考えていたのか、それを伝えてくれなきゃ。」
……たぶん私は、性格が大雑把というか、すぐに悩みを忘れるほうなので、無意識に負の感情を飲み込んでしまってることが多いのだろう。
外面(そとづら)がいいとか、イイ子とか言われるのも、そういうことなのかな。
恭兄さまに言われて、はじめてそのことに気づいた。
くよくよしないのは長所だと思ってたけど……本当は消化できてなかったのか。
「……ものすごい我が儘とか、悪口とか、聞くに堪えないことを言っても、嫌いにならへん?」
上目遣いでそう尋ねると、恭兄さまが不敵に笑った。
「我が儘だろうが、悪口だろうが、恨み言だろうが、由未ちゃんの望みは全て叶えてあげたいって思ってるのに?……嫌いになる方法があるなら教えてほしいぐらいだよ。」
その言葉にジタバタと悶える私の唇を包む込むように、恭兄さまの唇が重なった。



