「……あ~。まだ知らないかもしれませんね。……そうですね、由未ちゃん、優しいから、ショックかも……。……ええ。……はい、そうですね。恭匡さん、過保護やから。ええ。わかりました。あ、はい。伝えます。は~い。じゃ、はい、はい。……はい。」
最後は神妙な顔で電話を切った、知織ちゃん。
「お兄ちゃん、何てぇ?」
私がそう聞くと、知織ちゃんは苦笑いした。
「んー。なんか、途中までは誤魔化されてくれそうだったんだけど、最後にチクッと言われちゃった。『避けられるとよけい心配だから、落ち着いたら電話してって伝えて』って。……少なくともわざと出なかったのはバレてるねえ。」
あ〜……
「どうしよう。」
知織ちゃんは、肩をすくめた。
「うちらで太刀打ちできひんかってんし、あとは、もう、恭匡さんに頼るしかないかも。……てゆーか!今回の記事、恭匡さんが書かせたんじゃない?」
え?
「なんで?」
知織ちゃんは少し考えてから言った。
「理由はもちろん、復讐。社会的制裁という形を選択したんちゃうかな。……あの日ね、由未ちゃんが最初に飛び込んだ病院で聞いてんけどね、今までにも何度も同じような被害者を診てるねんて。泣き寝入りする人が多いけど、診断書を取って訴えようとする人もいてんて。でも、大学と警察がズブズブの関係らしくて、結局は訴訟に至らず、示談で終わってるみたい。恭匡さんそれ聞いてものすごく怒ってたから。」
……知らなかった。
てか、ものすごく怒ってる恭兄さま……見たことない。
「恭兄さま、怒ったらどうなるの?」
知織ちゃんは苦笑した。
「由未ちゃん、ほんまに、恭匡さんのこと好きなんやねえ。今の話でそこが一番気になるんや。」
私は、赤くなるのを自覚した。
知織ちゃんは、ためらいがちに話した。
「あの時、私、もし画像とか動画とか撮られてたら流出が怖い、って言うてんけどね、恭匡さんは逆に、存在するなら事件として立証できる、って。由未ちゃんのデータの存在有無の調査と抹消が済めば、何でもできるって。そう言わはるねんもん。実は怖い人やったんや、って、びっくりしたわ。」
あ〜……言いそう。
「私も最近やっとわかってきたけど、恭兄さま、そういうとこあるみたい。お兄ちゃんが前に『清濁併せ呑める』って恭兄さまのこと言うてたけど、極端というか、倫理観おかしいと思う。」
私がそう言うと、知織ちゃんは驚いていた。
「いいの?由未ちゃん、普通に優しいイイ子やのに。価値観違うと、一緒に生きてくの、しんどいよ?」
……私は苦笑した。
最後は神妙な顔で電話を切った、知織ちゃん。
「お兄ちゃん、何てぇ?」
私がそう聞くと、知織ちゃんは苦笑いした。
「んー。なんか、途中までは誤魔化されてくれそうだったんだけど、最後にチクッと言われちゃった。『避けられるとよけい心配だから、落ち着いたら電話してって伝えて』って。……少なくともわざと出なかったのはバレてるねえ。」
あ〜……
「どうしよう。」
知織ちゃんは、肩をすくめた。
「うちらで太刀打ちできひんかってんし、あとは、もう、恭匡さんに頼るしかないかも。……てゆーか!今回の記事、恭匡さんが書かせたんじゃない?」
え?
「なんで?」
知織ちゃんは少し考えてから言った。
「理由はもちろん、復讐。社会的制裁という形を選択したんちゃうかな。……あの日ね、由未ちゃんが最初に飛び込んだ病院で聞いてんけどね、今までにも何度も同じような被害者を診てるねんて。泣き寝入りする人が多いけど、診断書を取って訴えようとする人もいてんて。でも、大学と警察がズブズブの関係らしくて、結局は訴訟に至らず、示談で終わってるみたい。恭匡さんそれ聞いてものすごく怒ってたから。」
……知らなかった。
てか、ものすごく怒ってる恭兄さま……見たことない。
「恭兄さま、怒ったらどうなるの?」
知織ちゃんは苦笑した。
「由未ちゃん、ほんまに、恭匡さんのこと好きなんやねえ。今の話でそこが一番気になるんや。」
私は、赤くなるのを自覚した。
知織ちゃんは、ためらいがちに話した。
「あの時、私、もし画像とか動画とか撮られてたら流出が怖い、って言うてんけどね、恭匡さんは逆に、存在するなら事件として立証できる、って。由未ちゃんのデータの存在有無の調査と抹消が済めば、何でもできるって。そう言わはるねんもん。実は怖い人やったんや、って、びっくりしたわ。」
あ〜……言いそう。
「私も最近やっとわかってきたけど、恭兄さま、そういうとこあるみたい。お兄ちゃんが前に『清濁併せ呑める』って恭兄さまのこと言うてたけど、極端というか、倫理観おかしいと思う。」
私がそう言うと、知織ちゃんは驚いていた。
「いいの?由未ちゃん、普通に優しいイイ子やのに。価値観違うと、一緒に生きてくの、しんどいよ?」
……私は苦笑した。



