0時頃、恭兄さまのお部屋の電気が消えた。
私は1時過ぎに、就寝。
……。
……。
これは、夢だ。
私は真っ暗な空間で独り、頭を抱えてうずくまっていた。
つつーっと、生ぬるいものが顔を伝う。
手にとって見ると、血!
慌てて両手を見ると、私の手は血まみれだった。
いやーっ!!!
水道の蛇口をひねり、水で血を流す。
取れない!
洗っても洗っても血が落ちない。
ふと気づくと、私は血の海に立っていた。
3,4,……5人の男性が血の海にぷかぷかと浮いていた。
「いやーっ!!!」
私は、自分の叫び声で、目覚めた。
肩で息をして、汗を流し、泣いていた。
暑いのに、震えてる。
恐怖……というより……不安……?
あの時、私が報復した彼奴等(きゃつら)は、どうなったんだろう。
まさか、死んではいない……よね?
急所を狙ったとはいっても、命に関わらないと思いたい。
思いたいけど……。
夢の中の血の海が、私の周囲に再び広がる。
いやっ!
私は掛け布団にくるまったまま、ずりずりと後ずさった。
血がどんどん迫ってくる。
これが夢なのか、それとも幻覚なのか……現実ではないはずなのに、私の足をどろりとした血がとらえた。
助けて……助けて……ううん、誰も助けてくれない……自分で何とか逃げなきゃ……。
自分で……。
私は力を振り絞って立ち上がる。
血の海の中からゾンビのように、彼奴等が立ち上がる。
いやっ!
来ないでっ!
……ダメだ……
私は、御簾戸を開けて、廊下に飛び出した。
今夜は新月なのだろうか。
真っ暗闇の中、廊下を走っていると、柔らかい温かいものにぶつかった。
「由未ちゃん!?」
顔を上げると、恭兄さまだった。
「あ……た、すけて……。」
私はガクガクと震え崩れ落ちそうになったが、恭兄さまがしっかりと抱きしめて支えてくれた。
「かわいそうに……また怖い夢を見たんだね……こんなに泣いて……」
……夢?
振り返ると、廊下も私の部屋も、しーんと静まりかえっていた。
電気はついてなかったけれど、月光でぼんやりと見渡せる。
本当に、夢だったの?
「すごい汗だ。夜風で風邪を引くよ。パジャマ、着替えたほうがいいね。」
恭兄さまが私の手を引いて、私の部屋に向かおうとした。
「いやっ!怖い!行かないっ!」
私は、恭兄さまの手を振りほどいて、中庭に飛び降りた。
「由未ちゃん!」
素足に、尖った根府川石が痛い。
でもその痛みで、私は、すーっと心が落ち着くのを感じた。
……夢だったのか、幻覚だったのか……どっちでもいい。
「恭兄さま。」
私は両の拳を握りしめて、思い切って言った。
私は1時過ぎに、就寝。
……。
……。
これは、夢だ。
私は真っ暗な空間で独り、頭を抱えてうずくまっていた。
つつーっと、生ぬるいものが顔を伝う。
手にとって見ると、血!
慌てて両手を見ると、私の手は血まみれだった。
いやーっ!!!
水道の蛇口をひねり、水で血を流す。
取れない!
洗っても洗っても血が落ちない。
ふと気づくと、私は血の海に立っていた。
3,4,……5人の男性が血の海にぷかぷかと浮いていた。
「いやーっ!!!」
私は、自分の叫び声で、目覚めた。
肩で息をして、汗を流し、泣いていた。
暑いのに、震えてる。
恐怖……というより……不安……?
あの時、私が報復した彼奴等(きゃつら)は、どうなったんだろう。
まさか、死んではいない……よね?
急所を狙ったとはいっても、命に関わらないと思いたい。
思いたいけど……。
夢の中の血の海が、私の周囲に再び広がる。
いやっ!
私は掛け布団にくるまったまま、ずりずりと後ずさった。
血がどんどん迫ってくる。
これが夢なのか、それとも幻覚なのか……現実ではないはずなのに、私の足をどろりとした血がとらえた。
助けて……助けて……ううん、誰も助けてくれない……自分で何とか逃げなきゃ……。
自分で……。
私は力を振り絞って立ち上がる。
血の海の中からゾンビのように、彼奴等が立ち上がる。
いやっ!
来ないでっ!
……ダメだ……
私は、御簾戸を開けて、廊下に飛び出した。
今夜は新月なのだろうか。
真っ暗闇の中、廊下を走っていると、柔らかい温かいものにぶつかった。
「由未ちゃん!?」
顔を上げると、恭兄さまだった。
「あ……た、すけて……。」
私はガクガクと震え崩れ落ちそうになったが、恭兄さまがしっかりと抱きしめて支えてくれた。
「かわいそうに……また怖い夢を見たんだね……こんなに泣いて……」
……夢?
振り返ると、廊下も私の部屋も、しーんと静まりかえっていた。
電気はついてなかったけれど、月光でぼんやりと見渡せる。
本当に、夢だったの?
「すごい汗だ。夜風で風邪を引くよ。パジャマ、着替えたほうがいいね。」
恭兄さまが私の手を引いて、私の部屋に向かおうとした。
「いやっ!怖い!行かないっ!」
私は、恭兄さまの手を振りほどいて、中庭に飛び降りた。
「由未ちゃん!」
素足に、尖った根府川石が痛い。
でもその痛みで、私は、すーっと心が落ち着くのを感じた。
……夢だったのか、幻覚だったのか……どっちでもいい。
「恭兄さま。」
私は両の拳を握りしめて、思い切って言った。



